寝苦しい季節も快眠で乗り切りましょう! 梅雨どきの寝具選びを解説します!
徐々に汗ばむ陽気となってまいりました。
それでいて気温が安定しない時期でもあります。
これからすぐに梅雨に入り、あっという間に夏がやってきます。
蒸し暑く、不快で眠りが浅くなりがちな季節です。
ジメジメムシムシした夜でも質の高い睡眠をとるにはどうすればいいのでしょうか?
今回は梅雨どきでも気持ちよく眠るための、睡眠環境のお話です。
寝床内気象を整えましょう
「寝床内気象」…以前のコラムでも少し触れましたが、覚えていますでしょうか?
読み方は「しんしょうないきしょう」です。
ふとんで眠っている時、身体とふとんの隙間にできる空間の温度・湿度のことを指します。
快眠を実現するためには室温もさることながら、この寝床内気象を整えることが大切です。
睡眠に適した温度・湿度に調節することで快適な睡眠を実現することができるのです。
快適寝床内気象
一般に人が気持ちよく快適に睡眠をとれる温度と湿度は、
温度…33℃±1℃
湿度…50%±5%
と言われています。
これを超える高温多湿になると、睡眠の質は大幅に低下します。
また、同じ室温でも湿度が高すぎるとやはり睡眠の質は低下します。
温度と湿度が睡眠に与える影響
高温多湿下において睡眠の質が低下する理由は、
・レム睡眠が減少する
・深いノンレム睡眠が減少する
・覚醒が増加する
からです。
レム睡眠時の脳は記憶の定着やストレスの処理を行っています。
深いノンレム睡眠時には疲労回復や免疫力強化のために必要な成長ホルモンが分泌されます。
このように睡眠の質が低下すると日常のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことは明らかですね。
気温だけでなく湿度のコントロールを上手く行うことが活発な生活を送るためにも重要なのです。
室温別の寝具の組み合わせ
ふとんの中の温度と湿度は、人が発する熱と汗の影響で寝室の温度・湿度とは異なります。
しかし、当然室温など外気の影響を受ける訳ですので、環境に合わせて寝具をチョイスする必要があります。
・室温10℃以下
羽毛掛け(約1.2kg) + 真綿ふとん(1.0kg)または毛布(※)
・室温15℃前後
羽毛掛け(約1.2kg)
・室温20℃前後
羽毛肌掛け(約0.5kg)または真綿ふとん(1.0kg)、毛布(※)
・室温25℃前後
真綿ふとん(0.5kg)またはタオルケット
(※)毛布は化学繊維を原料としたものは避けるべきです。
化繊の毛布は汗を吸着しにくいので、湿度が上がりやすくなり寝苦しいことも。
ウールやシルクなどの毛布は湿気の吸収と発散に優れ、蒸れにくいという特徴があります。
温度や湿度の感じ方は人それぞれ異なりますので、上記をご参考の上ご自身に合った寝具をお使い下さい。
夏場に冷房をつけて寝る方はタオルケットだけでは冷えすぎてしまうので、真綿ふとんや羽毛肌掛けがオススメです。
梅雨から夏にかけての対処法
夏仕様の素材の寝具を選ぶ
梅雨どきの気温・湿度を考えれば、通気性が良く吸湿性・速乾性の高い素材の寝具をオススメします。
具体的にはシルクや麻のものがいいでしょう。
シルクは汗を素早く吸収し、さらりとした肌触りで梅雨どきでも気持ちよくお使いになれます。
麻は熱伝導率が高いため、そのヒンヤリとした触感で夏場にはもってこいの素材です。
パジャマの素材も同様です。
丈や厚み、デザインだけでなく素材そのものにも焦点を当てましょう。
真綿ふとんが最適解!
真綿はシルクを原料としています。
以前のコラムでも取り上げましたが、真綿ふとんはとてもハイスペックな寝具です。
季節を問わず使えるこの真綿ふとんが最も活躍するのが今時分から梅雨どきなんです!
以前当店で真綿ふとんをご購入されたお客様曰く、「これを使ったら寝汗をかかなくなった」とのこと。
実際にはある程度は汗をかいているはずですが、かいた汗を真綿ふとんが素早く吸収、発散してくれているのでそのように感じるわけです。
日本の夏の不快指数が高いのは、気温というより高い湿度が問題なので湿気のコントロールが得意な真綿ふとんをオススメします。
また、併せて保温性も高いので季節の変わり目の困り事である日ごとの寒暖の差、あるいは時間帯による寒暖の差にも対応することができます。
まとめ
日本には四季があり季節の変わり目があり環境は移ろっていくものです。
その時その時に合わせた素材の寝具で寝床内を快適な空間に保ちましょう。
それが快眠のための一つの秘訣です。
梅雨どきはいつも寝苦しいと感じていらっしゃる方は、寝具の素材や形状など一考の余地があるかもしれません。
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